学振申請書(DC1)提出したのでその話

こないだ某書類を提出したので,その内容とか思ったこととか,忘れないうちにメモがわりに書いておくことにする.


某書類=学振DC1申請書のこと.


我が国日本には日本学術振興会(学振)というものがあって,
そこがやってる研究者育成事業の一つに特別研究員制度というのがある.

一言でいうと,「優秀な学生に月20万あげるよ」っていう制度.

いくつか応募枠があるけど,現M2が関わるのはDC1っていう来年からDに行く人用の枠.
書くものは「これまでの研究内容」「(これからの)研究計画」「業績」「自己評価」の4項目.

まぁほぼ学部の研究内容とその発展のことを書いた.計算機でタンパク質の話やったよっていうのを詳しく.
ボスに言われたり,Webにあった注意事項とかを幾つか書いておく.


(1)わかりやすく書く
まぁ鉄板.とにかく分かりやすく書くこと.
審査員は数十人分もの申請書類を読むので,内容がすっと頭に入ってくると理解も違う.
自分の研究の良さを認めてもらうには,まず理解してもらわないと始まらない.
図も入れて,見た目だけでも良くする.審査員におっと思わせることが大事.
インパクトを持たせたいなら箇条書き.成果の羅列などは箇条書きに勝物はない.


(2)参考文献の引用を適度に入れる
申請書というのはある意味妄想の塊である.
その妄想が,もっと言えば申請者が「まとも」なのか「いっちゃってる」のかを見極めるのに,きちんと引用ができているかが問われる.
過去の仕事をちゃんと調べている奴なら,おかしなことは言ってないはず,というまぁ当たり前の話.
引用の際には,どこそこ大学の誰それって感じで書くと良い.


(3)テーマは重要そうなものを
専門外の審査委員でもテーマの重要性がすぐにわかるくらい重要なテーマを掲げられると良い.直接のつながりがなくても,将来的に実現するかもしれないって程度でも良いと思う.
自分の場合は創薬の話にからめた.不知の病を直す薬ができるようになるって書けばすごい研究みたいに見えてくるよねww(嘘は言っていない.遠い未来の話かもしれないがw)


(4)TeXで書こう
学振に限らず,多くの申請書類はテンプレがwordのファイルで提供されていることが多い.
自分も以前にリバネス研究費の申請書をwordで書いて提出した.
枠がどっか飛んだり,図がいつのまにか消えたり,スペースがいつのまにか酷いことになったり,挙句の果てには日本語が打てなくなったりと,いろいろありました…ホントに.(そして申請は落ちたので報われない…)
というわけでwordはストレスが溜まるのであまり触りたくない.
学振申請書類には「科研費LaTeX」というものがある.
pdfの枠に上から文字を重ねる方式で,テンプレ化されている.
論文と同じような感覚で書けるので非常におすすめ.
wordはもっと見た目に綺麗な書類を吐けるようにするべきだと思うが,その話はまたの機会に.


(5)業績ないけど…
業績には論文とか学会発表とかのことを書く.
自分は論文を1本も通してなかったので,学会発表の数で押し通した.
しかしまぁ全てが査読無しなので,どこまで評価されるのか…
一説によるとDC1(M2が申請する)は業績はあまり重視されないということなので,それを期待しているが...
高専の時の電気関係学会地方大会での発表賞まで書いておいた.カウントされたら嬉しい.


(6)自己評価
就活したことないので,えんとりーしーと(笑)の内容がどんなものか知らないがそれに近いらしい.
とにかく高専編入をアピールした.ていうか自分のアピールポイントってそこしかないし.
人よりも1年多く研究経験があるっていうのを押した.ついでに電子情報工学情報工学→計算工学なのに生物やってるっていうのも押した.
いかに自分を超人に仕立て上げるかが勝負である.
ここの欄はいろんな人に添削してもらった.
おかげで結構な超人に仕上がったと思う.


とまぁこんな感じでした.
ていうかこんだけ偉そうなこと書いておいて,落ちたら本当に恥ずかしいのでこれくらいにしておく.
結果は11月頃(もっと遅くなる場合もある)に分かるらしいです.