吹奏楽課題曲と思い出話

中学や高校時代に吹奏楽部(ある程度の人数のあるところ:大編成に限る)に入部していた人だと,
全日本吹奏楽コンクールの出場が夢であり,普門館で演奏できることが何よりの喜びであったことと思う.

そこで必ずお世話になるのが課題曲

毎年4つの課題曲があり,そのなかから1曲選んで演奏する.
たいていは顧問やトレーナーによる総合判断により決定され,生徒が好きな曲にならないことも多いのだが,
この課題曲は名曲も多く,また中高生が長く取り組んでいく曲であるため,印象に強く残る場合が多い.

かくいう僕もその一人.

中学生時代は地元でも有名な強豪中学だったため,鬼のような顧問と熱い部活生活を繰り広げていました.


その当時(1999年〜)の課題曲は,

1999 I. マーチ・グリーンフォレスト /自由曲:ツィゴイネルワイゼン
2000 III. 胎動の時代 /自由曲:フニクリフニクラ狂詩曲
2001 IV. SLが行く /自由曲:組曲グランドキャニオンより

で,1999年は1年だったので見てるだけ.
2000年と2001年のは多分今でも自分のパートは暗譜で吹けるぐらいやりこんだのですが,
2000年は惜しくも支部大会次点,2001年は念願の全国へ行くも銀賞に涙をのんだのでした.

僕のお気に入りは胎動の時代.
当時2年で,初めてコンクールの舞台に立つというときに,冒頭にある木管低音群の(ほぼsoliの)メロディーが与えられたのです.
当時の木管低音(BsCl,Fg,B.Sax.)は皆2年.先輩たちに少しでも追いつこうと,3人で幾度も幾度も練習し,時には音楽の方向性を(中2なりに)考え,そして衝突し喧嘩になったりと,まあいろいろありました.
本番では息がぴったりの素晴らしい演奏(顧問がのちにそう褒めてくれました)となりましたが.

当時の演奏は未だに持っています.
課題曲「胎動の時代」と自由曲「フニクリフニクラ狂詩曲」.
ちなみにフニクリフニクラ狂詩曲は,この年に編曲されたうちの中学の委嘱作品でした.
B.Sax.にソロを与えられ,無我夢中になって練習したあの時のことは一生の思い出です.

さて,結果は先ほどのとおり,おしくも次点.
この年の近辺では,うちの支部には強豪校が3つあって,
うち以外の2校に全国への切符が奪われた形となってしまいました.

2校のうちの1校はその翌年に超有名校となる吉江中学校なのですが,続きはまた次回に.