新米PIの1年をまとめた

註 まとまってない。

 

新米PIの2020年

2020年4月から、職位はそのままでラボを待つことになりました。いわゆるテニュアトラックという制度で、5年で審査を通ればテニュア化されるというものに乗っかっています。

 

2019年度

2019年度は私の任期の最終年度(ただし再任はあり)だったので、公募落ちたらそのまま助教やってようと思って准教授公募に4件応募しました。全部駄目でした。業績が足りません。

 

テニュアトラック化

弊大学の任期付き助教には再任期間を「テニュアトラック」にできる制度がありました。テニュアトラックというのは、がんばればテニュア=任期無しになるというものです。和訳すると「任期無しへの道」ですかね。

テニュアトラック化の審査を受けて通してもらったので、晴れて助教(テニュアトラック)になることになりました。うちの学部(学院)ではテニュアトラックの助教は准教授見習い扱いとしてラボを持つことが認められていたので、晴れてPIになることが決まりました。これが決まったのが2020年初めくらいのことです。

 

ラボ開きの前の準備

独立性を保つためという名目で、それまでのキャンパス(おおおおかやま)を離れ、すずかけ台キャンパスに着任することが確定してました。学院が持っている部屋の情報は簡単に調べられるので、おそらく自分に充てられるであろう部屋もおおよそ検討がつきました。その部屋に直接行ってみるとほんとに何もなく、床もwet実験用みたいな状態で、机も何もありませんでした。テニュアトラック化と言えど職位はそのままのただの任期延長で、さらに前例もあり、スタートアップ用の経費措置なんて無いことも予想が付いてました。

これを見越して、2019年の夏は財団にひたすらグラント応募をしてました。7件くらい。秋は科研費の調書を必死で書きました。什器や運搬にも使える「法人運営費(校費)」はほとんど手をつけず大事にとってありました。それでも、助教が持っている校費なんて吹けば飛ぶような額なので、2019年度で終了する学内事業や退官される先生ともやりとりをさせて頂きました(机や棚のお下がりが貰えるかもしれないので)。

とりあえず人間が過ごせる環境を作るために、家電と什器と床をなんとかしました。おおおおかやまにあるモノは赤帽さんに運んでもらいました(安い!)。机や椅子や棚は各所から譲っていただけて、出費がめちゃくちゃ抑えられました。カーペット敷くだけで数十万とかかかるんですね…

至る所で助教(PI)という話がレアケースで、たとえば学内運用のウェブサーバ1つ借りるだけでも「管理者は常勤の講師以上」みたいな制約に引っかかりました。早めに動かないと簡単に詰みます。PIは大変だ。

ウェブサイトを作り、ドメインも準備し、研究室にLANを配備し、電話回線を引き、什器と家電の手配を進め、合間に研究室紹介の素材を作ったり、もちろん2020年3月31日まではラボ付き助教なのでラボの研究その他も普通にしたり。何やってたっけと思い出せない程度に色々やりました。

 

ラボスタート

4月になり、ラボが始まりました。が、コロナでほとんどラボに行くことはありません。学生もB4が1人配属されましたが、完全リモート方針で進めています。

テニュアトラックの5年間の間に論文10報以上(内1stが5報以上)というのが条件の一つになっています。とにかく論文が出ないことには話にならないので、論文を書きます。

ぶっちゃけすずかけ台は遠いので(片道軽く1時間)、在宅ワークになって助かった面もあります。3月末に第二子も産まれてたので、在宅ワーク&学会出張無しという異例の2020年は、我が家には大変都合が良かったと思います。

10月ごろからは週2〜3くらいでラボに行って、止まっていた部屋の片付けやら工事手配を進めています。研究関連の物品の調達も進めていますが、応募していた財団助成金科研費が採択されたのが本当にありがたく、これがないとマジで辛かったと思います。(過去の自分偉い)

 

2020年の総括
  • 論文 7報(うち1st  3報)
  • 総説 1報
  • グラント 4件
  • 家族++;

論文などは基本的に前所属の遺産の食いつぶしで得ている成果なので、自ラボの成果と呼べる論文を2021年に3報以上出すのが目標ですかね。2021年度は学生もさらに増える予定なので、もっと活動を広げていきたいと思っています。

 

(あとで追記するかも)